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希望的観測の法則


希望的観測の法則

OWSのリスクマネジメント:09

「ミスはありえない」「失敗は起こりえない」と考えるのではなく、ミスや失敗が起きても不思議ではないと考える習慣があれば、いざトラブルが起きても即刻対応できるようになる。事前に対応をシミュレーションしているからである.人間というのは間違いの多い動物である。特に思い込みで失敗することがすくなくない。

目標物となるブイを数多く海上に設置してわかりやすくしようという試みが、逆に選手にとっては「同時に複数のブイが見える為にどのブイに進んでいいのかがわからん」と途中棄権するスイマーが多くなってしまったことや、誘導路としてコースロープを設置したことにより「自己の責任とチカラ」で目標に向かって進んでゆくことをせず、結果としてコースロープにそって選手が一直線に並んでしまい衝突の危険が生じたり、スムーズな進行を阻んでしまったりしたのである。

「海上で選手が泳ぎながら判断できるであろう」という希望的な観測や思い込みなどを避け、判断基準をできるだけ単純にしてスイマーが即座に判断しやすくなるよう心がけた。

それによってスイマー間の距離確保にプラスし事故も減少したのである。

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