ヒヤリハットの法則から見るオープンウォータースイミングの安全
2021年3月8日
ヒヤリハットの法則から見るオープンウォータースイミングの安全
OWSのリスクマネジメント:01
「1件の重大事故の裏には29件のかすり傷程度の軽事故があり、さらにその裏にはヒヤリとしたり、ハットとした300件の体験がある」 これはリスクマネジメントの分野では有名な法則で「ハインリッヒの法則」と呼ばれます。 別名を「1対29対300の法則」と呼ばれ、1929年にアメリカの損害保険会社のハインリッヒ氏が労働災害5000件を分析して導いた経験則である。 海や湖・川などの自然条件下で行われるオープンウォータースイミングは1件の重大事故がそのまま死に直結する危険性をはらんでいる競技である。また環境の変化や想定外の事象などにより事故が発生することもある。 「事故の発生には必ず原因がある」との前提に立ち、その発生原因を探るためにOWSの大会ごとにこのヒヤリハットの法則を用いてオープンウォータースイミングの安全を考えてみよう。
毎年開催されるオープンウオータースイミングレースにおいてスイマーの何気ない行動や、自然条件の移り変わり、予期せぬ事象等々細かい事柄の中からひやりとしたりハットとしたことを書き出し、それを知識化し、教訓化することによって事故の未然防止・再発防止に努めようということ。 レースの経験により、このような体験をご自身でピックアップして知識化してゆきましょう。