日本国際オープンウォータースイミング協会競技規則
一般社団法人日本国際オープンウォータースイミング協会は、公正で安全な競技会を開催する目的で、主催するすべての競技会に本競技規則を適用します。
1. 競技者登録
競技者が、氏名、年齢、性別、居住地、市民権(国籍)を申告して競技に参加するのが国際ルールです。このルールに合わせて競技者登録制度を採用しています。すべての競技参加者は競技者登録(選手登録)が必要です。
2. 競技者の行動規範
競技者はよきスポーツマンシップをもって行動することが求められます。不当な行為・虚偽の申告、その他のスポーツマンらしからぬ行動があった場合には失格となります。あわせてオープンウォーターの競技が自然環境の中で行われるスイムレースであることを認識し、日常生活においても自然環境に配慮して行動することが求められます。
3. 計競技規則の順守義務
競技者は競技規則に違反した場合、失格となります。
競技者は審判・競技役員の指示に従って頂きます。
4. 競技者の自己責任と自己保全
出場する種目距離を連続して泳げる能力を有すること。そのための定期的なトレーニングを行っていること、自分の健康・体調に責任を持ち管理・行動できることが競技者に求められます。競技開始前はもちろんのこと、例え競技中であっても体調に変調をきたしたときはただちに棄権を決断してください。
レース中に棄権を告げる場合は右手を挙げ、競技役員(監視スタッフ)に合図してください。
5. 競技者の禁忌事項
競技者はアルコール類を飲んで出場したり、法律で禁止されている薬物や刺激物を競技のために用いてはいけません。
6. 競技役員の権限
競技役員は大会運営の障害になったり、大会出場者の生命に危険を及ぼす恐れのある競技者を棄権・退場・失格させる権限を保有します。競技役員がその権限を行使した場合、本人又はそのチームは自動的に失格となり、競技を続行することはできません。
7.競技中の競技者への支援
競技者はレース中(5km以下の競技)、競技委員長の承諾なしに個人的な伴泳・飲食物の供与およびその支援など、一切の助力を受けることはできません。
8.着用水着
本大会では競技の公正を期すため特別の事情を除いて、ウエットスーツの着用を禁じます。但し海水温が22度以下になった場合又は競技委員長が必要と判断した場合はウエットスーツの着用を許可します。(但し、安全上に事由から入賞対象とならないことを条件にウエットスーツ着用して出場することは可能です)
9.競技者の年齢区分
競技者の年齢決定はレース開催年の12月31日の満年齢といたします。競技会の年齢区分は5歳区分と、10歳区分のいずれかを競技会ごとに採用します。
10.出場種目数
競技者は400メートル以下の競技を除いて、一日に個人種目に一種目しか出場することはできません。個人種目と団体種目(リレー種目)の2種目に出場することは可能です。但しリレー種目で複数のチームから出場することはできません。
11.競技方法
競技はすべてタイムレースとします。
泳法は自由です。競技途中に泳ぎのスタイルを変えてもかまいません。
12.記録
日本記録や世界記録の公認はしません。但し入賞者の記録は大会記録として保存され、完泳者には記録証を発行します。
記録証の引渡しは原則として全競技終了後、1時間以内に出場登録デスクにて行います。但し、計時の都合上、その時間内に引渡しができなかった場合は後日発送となります。
13.出場者登録(エントリー受付)
- ①競技者は大会当日「出場登録デスク」に指定された時間内に出向き、あらかじめ登録カードと本人宛に郵送された「エントリー確認書」を提示の上、出場登録をおこなってください。
- ②選手登録は必ず本人がおこなってください。(リレー登録も全員の確認が必要です)
- ③選手登録の際、競技者識別のための番号記入(ナンバリング)を腕と足にします。
- ④種目ごとの登録指定時間は「競技スケジュールのご案内」に記載しています。
- ⑤競技開始前に棄権を決めた場合は必ず、出場者登録デスクに申告してください。
- ⑥リレーメンバーの変更は指定時間内に出場者登録デスクで行ってください。申込済みの年齢区分内であれば、2名まで変更できます。年齢区分を変更することはできません。
14.計測方法
競技の計測はすべてコンピュータによる自動計測システムを採用します。これはあらかじめゴール地点に設置されたセンサーを感知して計測するものです。その際に番号確認用としてゼッケン番号の記載(腕と足の両方)と同時にゴール直後に渡される着順確定カード(ゴールの順番を記したカード)が手渡されます。そのカードを持ってそのまま本部テント内の計測デスクまで行き、順位の確定を受けます。また途中棄権の競技者は必ず本部テントにて棄権したことを通告してください。
15.スタート
- ①スタートは「水中スタート方式」を採用します。
- ②男女種目別に出場者100名まではいっせいスタートといたします。100名を超えた場合にはそれぞれ「分割スタート方式」により行われます。
- ③審判長の合図で競技者はスタートラインに静止します。スタートラインは原則として年齢の若い順に並びます。但し、整列方法を泳力によって変更する場合もありますので必ず審判長の指示に従ってください。
- ④スタートの合図は号砲、笛、ブザーなどで出発合図員が行います。
- ⑤(NO False Start)即ち、フライングは1回で失格となります。レースのやり直しはしません
16.ゴール
- ①ゴール地点は水際から10〜20mほど砂地を上がった場所に設置します。
- ②ゴール地点に設置した感知センサーの通過と計測テントでの本人確認によってフィニッシュとなります。
- ③ゴール判定用のタッチ版は使用しません。
17.異議の申し立て
- ①レースの異議申し立てはレース終了後30分以内に本部デスクにて受け付けます。異議申し立てはデスクにある所定用紙を用いて本部デスクに提出してください。
- ②スタート前の異議についてはそのレーススタート15分前まで受け付けます。
- ③受理した異議については審判長の判断により決定がなされます。
18.大会の中止
主催者が予期し得ない事態(天災地変・台風・地震・津波・交通機関のストライキ・異常気象による海水温の低下)などにより大会の開催が無理と判断した場合、並びに関係官庁から遊泳禁止命令が発せられた場合、主催者は大会の中止を宣言いたします。その場合に伴うエントリー料の払い戻しはおこないません。なお中止基準についてはアンスコム競技規則にのっとり別途競技要項に記載します。
19.安全確保施策
日本国際オープンウォータースイミング協会の作成した安全対策マニュアルに記載された「海上監視プラン」にもとづき、ライフガードが監視・誘導・レスキューをおこないます。
- ①目安として800mコースでは最低5名のライフガード、3200mのコースでは最低6〜10名のライフガードが監視に当たり、かつジェットスキーにて選手の誘導・救助にあたります。コース上にあって選手はライフガードの指示に従っていただきます。
- ②大会開催中はファーストエイドステーションを設置します。ここでの措置はあくまで応急措置のみで、それ以上の行為が必要と判断された場合には救急医療機関への搬送をおこないます。
20.その他
競技会開催地が自然環境の豊かな地域にあるため、更衣室・トイレ・ロッカー・シャワーなどの数に制限がありますこと理解ください。
個人の荷物および貴重品などは各自の責任において管理していただきます。
大会主催者が事故や盗難にともなう賠償には一切応じられませんこと承知ください。