第五段階:レースに勝つ
第五段階:レースに勝つ
強い決意をもって;
現在の自信がなくて未来への自信があるといってもそれはまやかしです。実現できない夢を語っているに過ぎない。何もいっぺんに実現できるなんて誰も考えてはいないのです。
一歩一歩進歩させ、成長させ自分の究極の目標にむかって確実にすすんでゆくことです。それには今このレースを大事にして自信を持って今の階段をステップアップして行くために強い決意をもってのぞもうではありませんか。
ひとつひとつのレースを大事にして
たとえ同じ会場であっても同じ条件でおなじレースが出来ることはまったくないのだ。それがオープンウオータースイミング。
天候・気温・海流・潮・コース・参加人員等々によって毎回異なるレースになる。自分の出場するひとひとつのレースを大事してほしい。
二度と同じレースはないならば、そのレースで何を学び、次のレースに何を生かしてゆけばいいのかを考えあなたのゴールにむかって着々と前進してゆきましょう。夢はあなた自身が掴むもの。
何をすべきかあなた自身に語りかけよう;
当然レースは過酷でスイマーは限界近くまで力を使い果たしいくら冷静な頭で判断しろといっても体がきつくて思うようにいかなくなる。そんなときこそ、自分自身に語りかけてください。いまレースでどんな泳ぎをして・どんなペースで・どのような泳ぎをすればいいのかを考えよう。
一方の自分の弱気の虫は“もうダメだ・もう捉えられないよ”といい、もうひとつのポジテイブな自分は“これからだ・呼び覚ませ・そしてゆこうぜ・絶対に勝てるから”と。
ポジテイブな僕に勇気付けられて最後まであきらめずにがんばる。その結果勝利がもたらされるのだ。
自分のペースで・ラップごとを刻め;
当然レースになるといろんなレベルのスイマーが一緒にスタートするのであるからいくら冷静にといっても簡単なことではないことは承知している。
だからこそトレーニングでやってきたことをとにかく冷静に思い出しながら「自分の守ること」
「時にはイージーハードの要領をつかって泳ぐ」
「ヘッドアップスイミングの基本に返り目標物の確認をして速く泳ぐよりも最短距離をいかに泳ぐかを考えろ」
「波をかぶるのでこの区間は両側呼吸をしよう」
「この直線区間は制限呼吸3/1でリズムを大切にして自分のペースを作ろう」
等々冷静に。そしてあわてずに自分がきめた距離(ラップごとに)的確に進みながらゴールを目指してゆこう。そうすればおのずから結果はついてくる