OWSリスク管理の定義と原則

OWSリスク管理の定義と原則


OWSリスク管理の定義と原則

オープンウオータースイミングにおけるリスクマネジメントとはどのような定義がなされるのであろうか?•狭い意味では:ハイリスクの状態を作り出している要素をコントロールすることにより事故を減少させること”と定義されます。“

•それを広い意味で捉えると:

“予測し得ないコストがかかったり、損失をこうむったりすることを避ける為に必要な運営管理の統計的な努力を行うこと。”と定義されます。

そしてそのリスクとは予測し得ない損失を言い、又損失を生み出す潜在的な要素や可能性のことである。

特に自然環境の中で行われるオープンウオータースイミング競技は予測し得ない要素が多いためにあちこちにリスクが存在する。それらを統計的にマネジメントするといっても何からはじめていいか戸惑うのが正直なところである。

そこでリスク管理の基本三原則を用いて項目別に、粘り強く進めてゆく必要があります。

その「基本三原則」とは

1.危険性を認識する。

2.障害要因を検出する。

3.リスク(危険)を分散する。

(1)危険性を認識する

参加者も運営者も双方で自然条件のもと開催されるスイムレースは危険性を伴う・いつでも予期せぬ事故は発生しうることを認識して充分理解することから始めるということです。

そして双方がそれぞれの立場から重大事故を発生させないような努力をしてゆくことが要求されます。

【例】

  • 参加者側:レースへの参加を決断・誓約書の提出・レースにむけた万全な体調の管理など
  • 主催者側:レース会場となる海の選択・コースレイアウト・許認可・利害団体との調整など

(2)障害要因を検出する

主催者側が開催にあたってレース中、事故の発生する要因や潜在的に存在する危険性を徹底的にチェックすることである。これは非常に範囲が広いがレース前にチェックすべきこと・レース中に注意しなければならないこと・そしてレース後、次回にむけた反省・改善等を通じて安全にむけた強固な体制を作り上げてゆかねばならない。

【例】レース前の会場アセスメントチェック・当日の風力・波・海流・干満・侵入の可能性のあるプレジャーボートのチェック等・ライフガード体制・救急搬送体制(EAP)等々。

(3)リスクを分散する

どんなに注意してもリスクを完全に除去は出来ないし、また不可能かもしれない。ならばあらかじめそれらのリスクを分散させ、それを他にトランスファーすることである。

【例】特にレースの開催にあたっては当日のブリーフィングで“雷“の予報がでているのでその場合には競技役員の指示に従ってすみやかにレースを中断して非難することを参加者に告知したり、コースレイアウトをなるべく地図などでわかりやすく掲示をして第2ブイ周辺に異常な流れと岩礁があるので注意をするように+++などをできるだけ詳細な情報をあらかじめ参加者に伝え、注意を喚起することによって事故の発生を減少させること等これを“情報リスクのトランスファー”という。また最悪を想定した障害保険や賠償責任保険への加入を必ずしておくことなどもこれにあてはまります。