
決して無理をしない
決して無理をしない
ますます高齢化社会を迎えて、多くの高齢者の方々が各種スポーツを楽しむ機会が増えてきました。オープンウオータースイミングも同様で毎年、参加される年齢が高くなってきていることも事実です。一人でも多くの方々が自然環境の中でオープンウオータースイミングを楽しんでいたけることによって皆様の健康増進に寄与できるならばこれは嬉しい限りで我々も大歓迎です。但し、同時に安全面から見ればリスクも生じてきます。
■40歳代・50歳代の事故率(突然死)が高いスポーツは
1位 ゴルフ
2位 水泳
3位 登山
■急性心筋こうそくの危険因子として
1位 動脈硬化(高血圧・高血糖・寝不足など)
2位 ストレス(残業・寝不足など)
3位 水分不足
4位 寒さ
これらのアンケートは以前NHK「ホットモーニング」の番組で紹介されたものです。
高年になって事故に遭遇する確立の高いスポーツの2位に水泳が入っています。その中でもオープンウオータースイミングは自然環境下での競技ということもあり、よりリスクの高い競技であることを皆様にも認識してご出場いただきたい。いつも申し上げているように『決して無理をしない』ことがとても大事です。
事故発生率の高い急性心筋梗塞の要因として上記のようなものが挙げられますので十分注意が必要です。以下の点に記を付けて;
- 動脈硬化の恐れのある方は決して急激に飛ばさない・ラストスパートといってとばさない。自分のペースを守ること。特にスタート/ゴールに気をつけて。
- 残業してその日の夜に現地入りして、寝不足のままレースに出場したりすることを止め、十分な睡眠と精神的に余裕をもって競技に望む。
- レースのスタート前は必ず水分の補給をして海にでること。特に炎天下は水分が予想以上に奪われる。
- 寒さ対策として、外気温が低い時は、海でのウオームアップを「冷たさを体感する程度」にとどめ、すぐに水からあがり、身体を乾かしてウエアを着用し、十分なストレッチと呼吸調整(深呼吸)をおこなう。海水温が低い場合はスタートしてすぐに飛ばしたりせず、少しずつ自分の身体を適合させながら、しばらくゆっくりと大きく泳ぐ。そして呼吸もそれにあわせてゆっくりと吸ったり吐いたりしながらしばらく泳ぎ、100~200mを泳いだところでだんだん身体が温まってきたと感じた時点で通常のペースに戻してゆくこと。それでも途中で寒さがこたえて辛いと感じた時は躊躇なく、レースを中断すること。
- これらを過去の体験から、毎回レース前にイメージトレーニングをしてください。精神的な要素が60~70%を占めるOWSでは特にイメージトレーニングが重要であると思われます。はじめてレースに出場される方は決して無理をせず、まず目標を『完泳すること』にする。
レース当日のセルフチェック10ポイント
日本臨床スポーツ医学会が作成した「セルフチェック10ポイント」を紹介しておきますのでぜひ当日の体調を計る上で参考にしてください。
- 熱はないのか
- 身体はだるくないか
- 昨夜の睡眠は十分か
- 食欲はあるか
- 下痢はしてないか
- 頭痛や胸痛はないか
- 関節の痛みはないか
- 過労はないか
- 前回のスポーツの疲れは残っていないか
- 今日のスポーツに参加する意欲は
体調が万全かどうかをチェックするために問題がなければ左側に◎印をつけること。
あくまで「自己責任原則」に基づき、自己の判断で自分の体調を判断することが求められ、
以上の項目で気になる箇所があった場合にはレース出場を見合わせる決断(勇気)が必要です。
くれぐれも無理をせず自分のからだは自分で守ることを認識してください。
レース当日、健康アンケートを必ず提出していただきます。
ご自身で当日の健康チェックをしたうえで、レースへのご出場を決断してください。
リスクを回避するために
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