モロカイ海峡を泳ぎ切って見えた景色|スイム・オブ・ザ_イヤー吉岡様の挑戦と体験記

JIOWSAのレースで「スイム・オブ・ザ・イヤー」を受賞されている吉岡様が、このたびモロカイ海峡の横断を達成されました!
今回、吉岡様より貴重な体験記をいただきましたので、皆様にご紹介させていただきます。世界屈指の難関海峡に挑んだ経験を通じて見えてきた、オープンウォータースイミング(OWS)の本当の魅力や海を楽しむ情熱が込められた素晴らしい手記です。ぜひご覧ください。
モロカイ海峡を泳いで感じたこと
~海には、それぞれの楽しみ方がある~
「モロカイ海峡を泳ぎました。」
そうお話しすると、「すごいですね。」と言っていただくことがあります。
もちろん、私にとっても大きな挑戦でした。
でも、モロカイ海峡を泳ぎ終えた今、一番伝えたいことは「すごい挑戦だった」ということではありません。
一番伝えたいのは、「海って本当に楽しい。」ということです。
私は競泳をやってきましたが、決してトップ選手ではありませんでした。
だからこそOWS(オープンウォータースイミング)に出会って感じたのは、「速さだけがすべてではない」ということでした。
OWSには、いろいろな楽しみ方があります。
- 初めて海で500m泳ぐ人
- 1kmに挑戦する人
- 5kmを目標にする人
- 10kmを泳いでみたい人
- いつか海峡横断を夢見る人
目標は人それぞれです。でも、そのどれもが素晴らしい挑戦だと思います。
約15時間40分のモロカイ海峡横断
モロカイ海峡では約15時間40分泳ぎ続けました。
夜中2時にスタートし、夜明けを迎え、太陽が高く昇り、夕方近くになってようやくゴールへたどり着きました。
もちろん大変でした。
でも、一番印象に残っているのは「苦しかったこと」ではありません。
- 朝日が海から昇ってきた景色
- イルカが近くを泳いでくれたこと
- ボートの上から応援してくれた仲間の笑顔
- 「あと少しですよ!」という一言に何度も励まされたこと
そうした一つひとつの思い出が、今でも心に残っています。
OWSは仲間と楽しむスポーツ
OWSは、一人で泳いでいるように見えて、実はたくさんの人に支えられているスポーツです。
- 一緒に練習する仲間
- 大会で声をかけてくれる人
- ゴールで迎えてくれる人
- 「頑張って!」と応援してくれる人
そうした人との出会いも、OWSの大きな魅力だと思います。
私はモロカイ海峡を泳いだからといって、「次はもっと速くなりたい」と思ったわけではありません。
それよりも、「また海へ行きたい。」「また仲間と泳ぎたい。」そんな気持ちの方がずっと大きくなりました。
順位だけではない、OWSの魅力
OWSには、競泳とは違う楽しさがあります。
順位だけではありません。
- 昨日より少し長く泳げた
- 初めて海に入れた
- 波が怖くなくなった
そんな小さな成長が、とても嬉しいスポーツです。
だからこそ、年齢も経験も関係なく、それぞれの目標を持って楽しめるのだと思います。
これからOWSを始めようと思っている方も、すでに長い距離を泳いでいる方も、海へ行けばみんな同じスイマーです。
それぞれのペースで楽しみ、それぞれの目標に挑戦する。
そんな仲間が少しずつ増えていったら、とても素敵だと思います。
私自身も、まだまだ挑戦の途中です。
これからも皆さんと一緒にいろいろな海を泳ぎ、海の楽しさを共有できれば嬉しいです。
海でお会いできる日を楽しみにしています。
最後に
海には「正解」がありません。
- 今日はゆっくり泳ぐ日でもいい。
- 途中で休憩してもいい。
- 思い切って新しい距離に挑戦する日があってもいい。
その人なりの楽しみ方があり、その人なりの目標があります。
だからOWSは、長く続けられるスポーツなのだと思います。
また大会や練習会で皆さんとお会いし、一緒に海を楽しめることを心から楽しみにしています。
感謝の気持ち
最後になりますが、この挑戦をサポートしてくれたすべての方に感謝したいと思います。
わざわざサンディエゴから挑戦の応援に来てくれた湯本君、ドローンパイロットとしての撮影とともに公私にわたってサポートしてくれたさとしさん、ボートキャプテンのお二人、普段の練習から様々なサポートをしてくれたザック、ハワイでの練習や日本でのコーディネートをしてくれたマレック、そして一緒に練習してくれた皆さん(特にセントラル市ヶ尾・長津田・オーシャンナビの皆さん)、家族にも心より感謝申し上げます。
また、この経験を活かし、今後も女性アスリートのサポートを続けていきたいと考えています。
お悩みやご相談がありましたら、お気軽にお声がけいただければ幸いです。
吉岡 範人
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