事故の発生要因
事故の発生要因
事故はいつでもどこでも起こる。それは背中合わせのようなものです。ちょっとした状況の変化でいつでも重大事故が発生していてもおかしくない。
それを十分認識したうえで、運営側と選手側が互いに協力して安全度を向上させてゆくことが重要だと実感しております。
今日はその視点からOWSの現場に則し、“事故発生のメカニズム”について考えてゆきたい。
まず事故の発生する要因として挙げられるのが
- 外的要因
- 物的要因です。
外的要因とは;
環境的な要因:自然環境(例えば気象の急変など)
オープンウォータースミング競技は海や川・湖などの自然条件をフィールドとして行われます。常に変化する自然条件を相手にレースが行われるということは時には天候の急変などにより。選手に多くのリスクをもたらします。予期せぬ事態により、結果として重大事故を引き起こすことも考えられるのです。
同じ場所でも当日の自然条件によって大きく異なってきます。同じ距離を泳いでも同じタイムが出るとは限りません。むしろ毎回異なる。それは雨や風。海流・潮の干満差など自然条件が変化する影響を受けるからです。また1日の中でも刻々と条件が変化してゆきます。
当然運営側としてそれらの状況を的確に把握し、判断をしてゆくことが求められますが、それと同時に選手側にそれらの情報を一刻も早く伝えることの方が重要なのです。台風情報や大雨・強風・落雷・竜巻・地震などの情報を的確に収集し、参加者に情報を伝達する。
これはリスクのトランスファーといってリスクを100%除去出来ないのであれば、それをあらかじめ参加者に伝え、危険喚起をおこなうことによってみなが情報を共有し、事故を未然に防止するというものです。
(具体例①)
事前説明会などでコース概要をなるべくくわしく伝えること。例えば第一ブイにむかって除去出来ない漁協などの簡易ブイや測量ブイなどが置かれている場合などは、あらかじめその危険性を伝えておく。そして進む方向によって波が向かっているのか・追っているのか、あるいはどちらに流れているのかを伝えておいたほうが選手もその対応が可能になる。そのように我々としても機会あるごとに詳細情報をより公開してゆかねばと考えています。
物的要因とは
道具・用具・服装・施設の不備など
大会の実施にあたり会場設営は適切であるのか・選手の導線はスムーズか、あるいは安全基準にもとづくレスキュー器材がそろっているのか?特に海辺で足場の悪い場所などでは短時間に救急搬送するための用具などが準備されているのかなどが要求される。
こちらもおすすめ

システムトレーニングのすすめ
2023年2月17日
<第11回 静岡・南熱海アクアスロン大会>エントリースタート(10月22日(日))
2023年2月25日