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事故発生の原因となる人的要因


事故発生の原因となる人的要因

人的要因とは;

  • 無知

あくまで人のやることで完全はありえない・どこかにトラブルが生じるのである。

いちばんやっかいなのが無知である。(僕らもまだまだ勉強せねばと!!)

危険に対する認識が不足している

安全を確保する・あるいは危険を除去することへの認識不足がある。これはひとそれぞれ感じ方が異なるが、基本となる現場での安全確保の具体策・危険の除去法などを知っておくべき。

(具体例②)

スタート前に招集をおこなって人数の確認をするが、担当する者によって正確数を把握しないでスタートさせてしまう。※なぜ正確な人数を把握するのかについては後述する。

(具体例③)

参加者が多く集まったからといって規定数を大きく上回る人数をいっせいスタートさせてしまう。

このようなリスクを増大させてしまうようなレースデイレクターはまさしく危険に対する認識が不足しているのである。これが重大事故を発生させる要因となることを肝に銘じるべきである。

安全や危険に対する知識が不足している

知識が不足しているのもやっかいである。

何が安全で・なにが危険かを知識として持っていないものがいる。

選手にも当然それらの知識が必要とされる。

(具体例④)

レース当日の朝一番で登録をおこない、ウォームアップの時間になって放送で“正面のゲートブイまでを開放します。決してその外側の海水域には泳ぎでないでください”と伝えても、いざアップになると選手はおかまいなしでゲートブイを超えて第一ブイに向かって一人で泳いでゆくものがいる。このケースがあてはまる。

特に危険に対する感受性の不足

重大事故はちょっとした原因で発生することが多々あるのです。危険に対して常に敏感であってほしいのです。プールなどと違ってコースロープや水底にラインが引かれているわけではありません。刻々と変化する自然条件下でのレースでは自分を守るのはあなた自身であることを認識し、危険に対しては敏感であってほしいと思います。ただいたずらにおびえる必要もありません。あまり敏感になりすぎてちょっと知多ことでパニックになってしまうことのほうがむしろ危険ですから。

(具体例⑤)

ある大会で最後尾からでたスイマーを見ると、なんとおお~きなひさしのついた帽子をかぶって泳ぎだしているのを発見。すぐにストップさせ注意喚起をおこなったが、いっこうにそれをはずそうともせず、逆になんで止めるのかと怒り出す始末。

スイムレースであることを理解していただきたい旨を伝えたが、従っていただけなかったので結局退水措置をとった例。2km以上を連続して泳ぐことに対する危険を理解しない、まさしく危険に対する感受性が乏しい例ですね。

  • できない

能力不足

あきらかにレスキュースキルが不足している者がライフガードとして海上監視にでていたり、また選手に的確な方向や情報を言葉やサインで伝えられないなどがあげられる。特に選手とのコミュニケーションスキルが重要だと考える理由は、広い海などで泳いでいるときなど、コースアウトしたり、異なった方向に泳ぎだすことが多々ある。そんな時に的確な情報を言葉やサインでしっかりと選手に伝えることが大切で、むしろレース中の海上監視においては大半をそれに費やすことになる。レスキュースキルも当然必要であるが、むしろライフガードはそのコミュニケーション能力が問われると考えています。

能力があるが発揮できない

これは●心身が不調な場合●精神状態が不安定な場合●悩みを抱えていてそれどこではない●全体組織全体の環境が整っていいない●活動条件が不良の場合●環境条件が不安定な場合●活動に見合った道具がそろっていない場合●トップの指示が不徹底の場合などに見受けられます。

  • やらない

知識や能力があってもやらない

●状況判断の甘さ(楽観的すぎたり、軽率な判断をしてしまう)

●協調性のなさ・怠惰・マンネリなど

知識や能力があるのにやらないのは厄介であるし、組織としても使いにくい。

○ルールや規律に弛緩があるためにやらない

●性格的特性

●指示や命令を軽視する

●意識の低さ

これらを防ぐためにも組織として行動することが求められる。

指導が低調になっているためにやらない

●指導者の安全委対する理解不足・認識不足

●指導者の技術不足・経験不足

●指導者の危険に対する感受性の低さ

これらの人的要因によって重大事故が発生するのである。

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