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システムトレーニングのすすめ


今シーズンに備えて皆様がそれぞれのレベルで準備を始めておられると思いますが、レースまでの何か月の間でシステマティックトレーニングをお勧めします。それは泳力・年齢に関係なく、ご自身の目的・レベルに合わせてトレーニングを組み立て実践的なスキルを高めてゆこうというものです。
年齢を加えることにより、体力が落ちたなどと言ってあきらめる必要はありません。その分知識やテクニックでカバーできるのがオープンウオータースイミングなのですから。

システムトレーニングの構成要素

参考:Serious Training for Serious Athletes by Rob Sleamaker

(1)第一分類:パフォーマンス

出場を予定している競技種目の実際のタイムや順位を目標として記載する。
これらのゴールは達成可能なものにすべきです。

(2)第二分類:身体的準備

体力・筋力そして強化したい箇所・身体の発達への正しい知識を持つこと。
例えば長距離スイマーなら安全でかつ効果的な有酸素運動能力を高めることが必要。

(3)第三分類:心理的準備

オープンウオータースイミングは70~80%がメンタル部分なのですから、不安や恐怖心を取り除いたり、
レース前に過度なストレスや寝不足などは避ける。

(4)第四分類:スイムテクニック

泳力向上のための体の姿勢つくり(ボデイポジション)
ストロークの改善(フォームの改善など)
OWS独特のヘッドアップスイミングやドラフテイング・波の掴み方・チェンジオブペースなどをレースに即して練習する

(5)第五分類:レース戦略

当然レース全体を想定し、どの位置からスタートし・第一ブイまでどのようなペースを保ち・中間地点で相手選手との間合いを計りながら抜き去るチャンスをうかがうなどの具体的なレースを想定した全体プランを立ててみること。
当然予測し得ない状況が発生することもあるが柔軟的な考えを持っていればそれに即した対応が可能。

(6)第六分類:基準の設定

それぞれの段階でその進行度を測りその都度検討を加え、最善の基準を設定する。あらかじめ30分間水泳などで自分のペース配分や距離に応じたスピードなどを確認しておくことも重要です。
以上のように目標をカテゴリーごとに設定し、実現する。そしてそれらを基準にしてより具体的な目標設定をおこなってください。
ただ毎日漠然とプールにいって黙々と泳ぐだけでなく自分の目標を設定して確実にそれらをひとつひとつ達成してゆけばおのずから泳力は向上するし、タイムも上がる。****誰でも出来るシステマテイックプランつくり。

***あなたも出来る。まずは自分自身の表を作成してみよう。

(参考)イーブンペース表(無理をせずに自身の泳力に見合ったペース表を作成いよう。

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